【剣盾シングルS35 3桁最強バドザシアン 最高最終1955 100位】

ひろしです。目標としていた最終2桁には1届かなかったですが、剣盾最後の100位に選ばれた使命感から記事を書きます。
 TNひろし 最高最終1955 100位
  1. 構築経緯
  2. 個体紹介
  3. 選出・立ち回り
1構築経緯
コンセプト
⭐︎大型大会で猛威を振るったホウオウナット、マッチング頻度の高いディアグラルギアバドイベルザシアンに有利に戦う。
⭐︎社会人は大変なので初手ダイマしてとっとと試合を終わらせる。
①ホウホウナットが強いと聞いたので、取り巻き含め有利を取れそうかつ多くの禁止伝説と撃ち合えるダイマエースとしていのちのたまサンダーを採用した。
②サンダーがきつい禁止伝説であるグラードン、ムゲンダイナ、ディアルガゼクロム入りに投げるダイマエースとしてたつじんのおびディアルガを採用した。
③初手ダイマを切った後の詰め駒として、イベルタル以外の禁止伝説に対しある程度仕事ができるきあいのタスキ黒バドレックスを採用した。
④黒バドと攻めの補完が取れる入れ得ポケモン、相手のダイマに強い枠ザシアン枠としてザシアンを採用した。
ここまでの4体で9割以上の試合を戦った。残る2枠は選出誘導・補完枠として採用した。
ディアルガと組み合わせてステロ展開に偽装する・受け構築相手のTOD要員としてたべのこしルギアを採用した。
⑥軸のバドザシアンを選出する際に厳しくなるスカーフ・チョッキカイオーガディアルガの選出を抑制する枠としてしんかのきせきラッキーを採用した。
評価点・改善点
○環境に刺さっているダイマアタッカーを見つけることができた。
→サンダーを入れることで上位のホウオウナットに対しても勝ちを拾うことができた。ディアルガを最速で採用することで、起点作り90族、遅いイベルタル、ミラー相手にも満足に戦うことができた。
○裏2体の構成もそれなりに強かった。
→初手ダイマ構築を組む際に、ダイマ枠と同じくらい重要な部分が裏の2体の構成だと考えている。タイプ補完、技、調整など、相手のダイマアタッカー含む後続を削り切るためには、ある程度シナジーがある2体を選択する必要がある。バドザシはかなり強かった。
○S操作技の採用で後ろ2体で安定して詰めることができた。
→ダイアタック媒体のはかいこうせん×2、サンダーのでんじは、黒バドのマッドショットと、先行してダイマを切った後でも後続が不利になる展開が少なかった。麻痺バグが嫌われている環境だが、S操作の手段として採用するならばでんじはは非常に強い技だと思う。
×並びが汚い。
→やりたいことを通すことばかり考えていたらかなり気味の悪い並びになった。まともな物理技を持っているポケモンがザシアンのみで、電気の一貫が切れていない。破壊光線2枠も冷静に考えたら頭が悪い。今まで組んだ並びは使っていて愛着が湧いたが今回は特に何も感じなかった。
初手ダイマは弱いと言われてから久しく、僕自身も短いサイクルで削り切る構築を好んで使ってきましたが、今回思い切って初手ダイマの対面構築を使いある程度満足のいく結果が出せたと思います。と書こうとしたが結局3桁で鬱。なんで9時までやってんだよ。5時とかまででいいだろ普通に。初手ダイマと社会人は“上“には行けませんでした。合掌。
2個体紹介
バドレックス こくばじょうのすがた@きあいのタスキ
性格:おくびょう
特性:じんばいったい
実数値:175-×-101(4)-217(252)-120-222(252)
技構成:アストラルビット/マッドショット/ドレインキッス/わるだくみ
調整意図
ミラー意識の最速、火力振り切り
襷枠。ほとんど全ての試合に選出した。ザシアンと組み合わせて初手ダイマ後の詰め駒として採用した。基本的にはアストラルビットがあれば戦えるが、マッドショットが偉かった。襷黒バドミラー、ザシアンコピーメタモン、積み技持ちに対して襷を盾にストッパーの役割を果たすことができる。特性も優秀で、削れた相手を餌に抜きエースとしても動かせる。
技構成は、アストラルビット、マッドショットは確定。イベルタルに対する打点、天候ダメージ・ステロで削れた場合の回復技、ダイフェアリー媒体としてドレインキッスを採用した。
悪巧みはホウオウ、コスパダイナ等を崩す役割がある。
相手のダイジェッターを重く見るなら怖い顔の採用も一考。
9割以上で黒バドミラーに勝てると思いマッドショットを採用したが、結局相手も持っていて五分の戦いになるのほんましょうもなかった。
ザシアン @くちたけん
性格:いじっぱり
特性:ふとうのけん
実数値:189(172)-243(244)-135-×-135-180(92)
技構成:きょじゅうざん/じゃれつく/ワイルドボルト/でんこうせっか
調整意図Aほぼ特化、S準速マーシャドー、ルギア意識
ザシアン枠。黒バドと合わせて多くの相手を倒し切る。こちらもほとんど全ての試合に選出した。意地A特化(1甘え)の火力はとんでもなかった。今まであまり使ってこなかったが、全解禁ルールでその強さを実感した。
きょじゅうざんは確定。ゼクロムはじめドラゴンに撃つじゃれつく、リーチが伸びるでんこうせっかは優先度が高かった。残り一枠はワイルドボルトを選択したが、カイオーガ、ホウオウ、ルギア辺りに撃つのが偉かった。初手サンダーでEF貼って擬似的に積んで殴り崩していく展開も多くあった。実は自傷が偉く、ダイジェットの起点になるのを防いだことで拾った試合も複数あった。
調整に関して、ダイマイベルタルゼクロム、ホウオウ辺りを削るためにほぼA特化にしたのは間違っていなかったが、+1アスビ、イベルタルの珠バーン、スリップ+特化ザシアンのきょじゅうざんで落ちる点が弱かった。素早さを捨てHAで使った方が良かったかもしれない。(ラッキーがいるのでしおふき耐えまで振る必要はおそらくない。)
サンダー@いのちのたま
性格:ひかえめ
特性:せいでんき
実数値:187(172)-×-106(4)-194(252)-111(4)-130(76)
技構成:ライジングボルト/ぼうふう/はかいこうせん/電磁波
調整意図:超絶強い耐久珠サンダーを参考にした。
・ひかえめアストラルビット2耐え+珠ダメ2耐え
・スカーフカイオーガにジェット×2で突破した際の生存率13/16
・ジェット+サンダーでしおふき最高乱数切り耐えザシアンを確定突破
この辺を意識して拝借した。
初手ダイマエース①。ホウオウ絡みのサイクル、明確にサンダーに強いポケモンが居ない構築に投げた。使い方は初手に投げてダイマして1体倒し、ダイアタックか電磁波を押して退場するというもの。環境にバンギラス、ラッキー、ポリゴン2等きつい相手がほぼ存在しなかったのでかなり通りは良かった。
初手ダイマ構築を組む際の課題として、相手の後発ダイマの切り返しで捲られることが挙げられるが、ダイアタックと電磁波でS操作をしてザシアン+黒バドで詰めることで、広く対応することができた。麻痺バグ待ちの電磁波はしょうもないが、相手のダイジェッターを9割で機能停止できる技として採用するならば一枠割く価値はあったと思う。また、はかいこうせんを採用したが、S操作に加えて、サンダーの天敵であるゼクロム(特に舞ってくる相手)に対して臆することなく選出でき、噛み合っていた。
下手くそなホウオウナット使いは初手ホウオウで再生や炎技を押してきて不快だったが(下手だからなんだかんだ勝てる)、上手い相手は地面枠(トリトドンカバルドン、ジガルデ等)から入ってきて普通にきつかったので、前者の願望プレイングしていた人はホウオウは諦めて普通に初手ステロ構築とか使った方がいいと思う。
ディアルガ@たつじんのおび
性格:おくびょう
特性:プレッシャー
実数値:175-×-140-202(252)-121(4)-156(252)
技構成:ふぶき/ときのほうこう/だいちのちから/はかい
調整意図:90族、バークアウトイベルタル意識で最速
初手ダイマアタッカー②。構築のMVP。サンダーが出せないムゲンダイナ、ディアルガグラードン入りに初手投げする。最終日ほとんどの相手にこいつで初手ダイマを切っていた。
イメージとしては黒バド、サンダー、ルギアを見て出てきた初手のステロ撒きにダイアイスを当て、有利な展開を作ることを意識していた。
色々強い点があるので順を追って説明していく。
強ポイント①弱ステロダイアイス
この構築は後発の襷マーシャドー、黒バドがきついので、あられダメージで削ることでステロのような動きをしていた。こちらの2体目はザシアンを投げることが多いが、相手視点スリップが入ることを嫌い、襷を温存してくる。ラス一削れた襷ポケモンに5ターン経過し襷が残った黒バドを合わせマッドショット+アスビで処理する動きがかなり強く、選出順も読みやすくなった。
強ポイント②おくびょう最速
ディアルガは前期上位の構築でもアタッカーの場合ひかえめで採用されることが多かった。
当初はこの構築でも耐久振りC特化で採用していた。しかし、バークアウトイベルタルにはめられたり、ミラーで同速が頻発し、安定しなかった。そこで最速で採用することで、多くのポケモンの上から技を当てることができるようになった。例えば、ディアルガ初手ダイマミラーでも多くの場合上からダイアースを当てて要塞化し突破、ダメでも裏のザシアンのきょじゅうざん圏内に押し込むことができた。また、一定数見られた耐久振り・準速イベルタルの上からダイアタックを撃ち、裏で安全に処理できたり、ダイマが切れた後でも相手のゼクロムに対し、同速に勝てばときのほうこうを当てることができたりと、活きた場面が多かった。また、最速襷グラードンの電磁波に屈することも少なくなった。
強ポイント③たつじんのおび
基本的にアタッカーディアルガはいのちのたまかとつげきチョッキで採用されることが多い。たまはせっかくダイアースで要塞化しても削れてダイジェットを撃たれやすくなる。とつげきチョッキは火力が物足りない。たつじんのおびを採用することで、従来通り地面タイプやザシアンに役割を遂行しつつ、場持ちが良くなった。また相手視点持ち物が把握しにくいので、型の誤認も誘うことができた。
技構成は、鋼タイプに撃ち要塞化することができるだいちのちからと、後続を安全に動かすことができるはかいこうせんは確定。地面タイプ、飛行タイプに撃ち、擬似ステロの役割を果たす氷技もこの構築ならば確定。ラスト一枠は一致高火力、ゼクロム等ドラゴンに対して安定した打点を持ち、ドラグーンも強いときのほうこうを採用した。
ザシアンにアタックで身代わりが割れないところだけは弱かった。
ルギア@たべのこし
性格:ずぶとい
特性:マルチスケイル
実数値:213(252)-×-200(252)-110-175(4)-130
技構成:でんじは/エアスラッシュ/めいそう/じこさいせい
調整意図:両受けするためHB
 補完枠、選出誘導枠、TOD枠。当初は初手に投げて起点を作り、うまく積めたらエースとして動かす使い方をし、前期最終日200位くらいまでは到達した。ただ、挑発持ちのイベルタル・黒バドが無視できないレベルに存在し、後手に回ることが多くなったので軸に据えることを断念した。とはいえ、このポケモンは選出画面でも強いポケモンであるので、居るだけで役割を果たしてくれた。このポケモンで詰むことが非常に多いため、相手視点、挑発持ち、黒バド、イベルタルゼクロム辺りを誘うというより“選出せざるをえない“状態を作ることができる。こいつらに対しては上記の4体である程度仕事ができるように組んでいるので、想定通りの選出・展開になることが多かった。
また、ルギアの倒し方を知らない人も一定数居るため、レート差マッチでは後発に置き詰ませたり、受け寄りの構築には初手ダイマで一体倒し、TODをする展開も多少なりとも存在した。ただその使い方ならば身代わり欲しいなとなるので、もう少し練っても良かった。
ディアルガと組み合わせることで、ステロ展開と誤認させることができ、初手ディアルガに挑発が飛んでくることもありイージー取れたのも数試合あったのでまあ良かった。(普通にアスビを押せ。)
ラッキー@しんかのきせき
性格:ずぶとい
特性:しぜんかいふく
実数値:てきとう
技構成:ちきゅうなげ/ステルスロック/うたう/たまごうみ
 
調整意図:ボックスにいたのを適当にぶち込んだ
置物。バドザシアンを握っていて、スカーフ・チョッキオーガ、ディアルガがきつかったので抑制するため入れた。この環境特殊受けを1枚入れたところで再生のタイミングでゼクロムとかイベルタル出されたら全てが終わるので普通に選出できない。
ラッキーとルギアを選出画面で見せることで
出てくる→ザシアン、黒バド、イベルタルグラードンゼクロム、日ネク
出てこない→火力アイテムないカイオーガディアルガ(たまに出てくる。)
みたいな感じで選出を読みやすくなったので偉かった。
そもそも選出する気がなかったので変なアイテムを持たせてウケを狙えば良かった。(3桁とかでやってるオタクをたまに見かけるが結構な確率で滑っている。)
選出・立ち回り
基本選出
投げる場合
+水+地面
初手サンダーでダイジェットを押す。1体倒したら試合展開を読んで
でんじは・ダイアタック・ダイサンダーのどれかを押して退場する。
・ダイサンダーを押す場合は、サンダーのHPが相手のアタッカーのダイジェット圏外の時。
例えば相手のダイマホウオウが残っている場合。ダイサンダーor EFライジングボルト+EFワイルドボルトで削り切るイメージ。残った1体を黒バドで倒し切るのが理想。
トリトドンカバルドン辺りが初手に投げられるとキツめ。
投げる場合
型の匿名性がありシンプルに強い並びなので、終盤多かった。
ディアルガで初手ダイマ
相手の初手で多い展開
グラードン→ダイアイス
黒バド→ダイアース→引き読みでダイアイスorダイアタック
ザシアン→ダイアタック→ダイアース
グラードンダイマ切ってきたとき・ルギア引きが比較的きつい。
グラードンがチョッキの場合でも、きょじゅうざん圏内には入るので裏次第。最悪黒バドミラーみたいなことになる。
・後発襷黒バドをケアしてできるだけダイアイスを撃っておきたい。
・後発イベルタルにジェットを撃たれる展開が一番しんどいので、ディアルガが起点にならないように気をつける。
・ムゲンダイナをディアルガで倒して後続に削りを入れると黒バドかザシアンのどちらかが通るイメージ。
・当初サンダーを投げていたがコスモパワーと早いダイマックスほう持ちがきつくて断念。ディアルガのだいちのちからで割と日ネクを押していけることに気づいてから、勝率が取れるようになった。 
 
きつい並び・ポケモン
→選出択。サンダーとディアルガでそれぞれ相手しているので、
きついときは黒バドザシアンでうまく処理することになる。
→どうにかして襷を削らないと詰む。
スカーフ・チョッキ→ラッキーとディアルガ無視されるときつい。
コスパ・早い→割ときつい。
→組む段階で想定していなかった。こいつだけはサンダーででんじは入れて無理やり突破する。
→組む段階で想定していなかった。シャドボ持ちに黒バド倒されて萎えた。
 
あとがき
初手テラスタル+ミミ+襷